IP Report

Korean Intellectual Property Environment

韓国の知識財産権の環境 (なぜ韓国に特許を出願すべきか)

1950年代、韓国は最も貧困な国家の一つでしたが、下記の指標からも分かるように、現在では世界10位圏の経済大国、そして世界4位の特許出願規模を持つ国に成長しました。このような刮目すべき成長により、韓国は、世界市場をターゲットとする企業の知識財産権の戦略樹立において非常に重要な国家として浮上しました。

漢江の奇跡-世界8位の貿易大国

왼/위 오/위 오/아래 왼/아래

漢江の奇跡-世界8位の貿易大国 - 韓国の貿易規模の増加推移

韓国は技術集約型製品を生産して輸出することを主力とする経済構造を持っているため、部品及び設備等の需要が大きな国家です。従って、部品及び設備等を製造販売する企業であれば、韓国への特許出願は企業の競争力向上に相当役立つものと予想されます。

約150の品目においてグローバルマーケットシェア1位

왼/위 오/위 오/아래 왼/아래

約150の品目においてグローバルマーケットシェア1位

韓国企業は149の品目においてグローバルマーケットシェア1位を占めており、約400の品目において5位以内のシェアを占めています。これは、韓国企業が相当な規模の部品及び設備を必要としていることを意味します。従って、部品及び設備を製造・販売する海外企業は、韓国で特許を取得することにより安定した収益の創出を図ることができます。

韓国経済の技術開発(R&D)の潜在力

왼/위 오/위 오/아래 왼/아래

韓国経済の技術開発(R&D)の潜在力

韓国のR&D投資額と対GDP R&D投資額比率は毎年持続的に増加しています。R&D投資額は世界5位、対GDP R&D投資額比率は、イスラエルに次いで世界2位にランクされました。このような積極的なR&D投資により、韓国経済の技術競争力と技術市場の規模は今後さらに成長するものと期待されています。

韓国の特許出願規模-世界4位の特許大国

왼/위 오/위 오/아래 왼/아래

韓国の特許出願規模-世界4位の特許大国

韓国は特許出願規模で世界4位の国家として特許先進5か国の一員であり、名実共に特許大国として認められています。韓国政府と特許庁は、その位相にふさわしく、知識財産権の創出と保護に万全を期しています。

外国企業の韓国への特許出願の増加傾向

韓国において特許出願を行う外国出願人の半数以上が米国及び日本の出願人です。これは、韓国がこれまで当該2か国と経済的に最も密接な関連があったからです。しかし、既にヨーロッパとのFTAが締結されており、今後中国をはじめ世界各国とのFTA締結等、交易の拡大が期待されるため、韓国において、より多様な国家の企業の特許出願が増加するものと予想されます。

韓国の技術市場(海外への技術料の支払い)の規模

왼/위 오/위 오/아래 왼/아래

韓国の技術市場(海外への技術料の支払い)の規模

韓国は技術集約型の加工貿易を経済の根幹とし、海外から技術を導入して相当な規模の技術料を支払う世界の主要技術市場の一つです。2012年の韓国の海外への技術料の支払い額は110億ドル余りに達し、今後韓国経済が成長すればするほど韓国の技術市場の規模と技術料の支払いはさらに急増すると予想されます。

海外R&Dセンターの誘致現況

왼/위 오/위 오/아래 왼/아래

海外R&Dセンターの誘致現況

韓国市場の魅力をよく知っている世界的な企業は先を争って韓国にR&Dセンターを開設し運営しています。
また、韓国は、世界先端の技術製品のpilot marketとして、また知識財産権の保護のpilot territoryとして、重要な位置を占めています。韓国の消費者は、流行に敏感であり、製品に要求する品質の水準が高いことで定評があります。従って、韓国市場は、新製品・新技術のテストベッドとして既に世界的に有名になりつつあり、韓国の消費者に選ばれた製品は世界的にも成功するという公式が成立しています。また、先ず韓国市場で自社の特許出願と製品の発売を行うという多国籍企業さえ出現しています。

韓国への特許出願の重要性

韓国への特許出願の持つ海外企業にとってのもう1つのメリットは、高品質の審査が迅速に行われるということです。 韓国特許庁は約20年前から、現場でR&D人員として勤務した経験のある理工系の博士学位保有者を特許庁審査官として大挙採用することにより(全審査官の約45%を占める400人余り,2011年)、非常に優秀な審査品質を維持しています。また、審査期間の短縮にも努め、2013年現在、平均特許審査期間を13.3ケ月に短縮し、優先審査の場合は請求日より平均2~3ケ月以内に意見提出通知書が発行されるようになりました。
一方、韓国は、2014年より、韓国を除く特許先進5か国(IP5)である米国、中国、ヨーロッパ、日本との特許審査ハイウェイを施行しており、IP5以外にもポルトガル、イスラエル、スウェーデン、スペイン等とも特許審査ハイウェイを実施しています。従って、韓国に特許を出願すれば、より迅速かつ正確に当該技術の特許性を判断し、世界主要国家に出願することができます。

약관

약관내용