知的財産権出願及び登録動向
(1)出願動向
特許及び実用新案出願は2015年最高点(222,405件)を記録した後、2017年までの2年間下落(2016年216,597件、2017年211,584件)、しかし、2018年わずかに反騰した(216,224件)。デザイン出願件数も同じ動向を示しており、2015年の67,954件の最高点に比べ2018年には63,680件と多少減少したことを確認できる。
これに対し、商標は、毎年増加傾向を示しており、特に2018年には出願件数が200,341件と初めて20万件を越え、2017年の182,918件を基準に約10%増加した数値である。
分野別に特許出願を分けて検討すると、2018年を基準として、コンピュータ工学(66,826件)、化学(44,421件)、機械(41,384件)、機具(27,534件)、その他の分野(22,032件:家具/ゲーム/その他の消費財/土木等)で特許出願が行われている。特に電子分野は、初めて韓国特許庁の分野別数値を確認した2007から2018まで最も多い出願件数を維持している分野であり、2018年の総特許出願件数である209,992件のうち約1/3(31.82%)にお載る出願が電子分野で行われたことが確認できた。
電子分野では電子機械/エネルギー(15,565件)、コンピュータ技術(11,332件)、半導体(11,101件)、電子商取引(10,300件)分野での出願が多い。
化学分野においては、有機精密化学(5,673件)が最も多くを占めており、以前から出願の多い基礎材料化学(4,852件)分野での出願が前年比で約100件減少しているのに対し、医薬(4,967件)、バイオ技術(4,723件)での出願が他の分野より急速に増加していることが確認できた。
機械及び器具分野では、運送(10,137件)分野が唯一1万件を越える出願を維持している一方、医療技術(9,527件)分野での出願が前年より1,000件以上増加し運送分野と似たようなレベルになりつつある点が注目される。その他の分野では、特殊機械(7,946件)、工作機械(4,557件)、測定器具(7,893件)、光学(5,194件)分野等、大部分の分野において昨年1年間にわたり、少なくて2,250件(繊維/製紙機械)、ほぼ3,000乃至5,000件の出願が継続して行われている。
(2)登録動向
先般の特許に対する審査の強化により、70%に近かった登録率は2016年60.00%まで下落したが、2018年には65.20%と多少増加した。実用新案は4つの部門のうち最も低い登録率を示している。対照的に、審査期間が相対的に短いデザイン権及び商標権は、各々87.2%及び81.7%と高い登録率を示すことが確認された。